2024.08.06
脊椎への進入方法について
せきついへのしんにゅうほうほうについて
脊椎への進入方法
脊椎手術を行う際に手術部位にアクセスするためのアプローチ方法には、いくつかの進入方法が存在します。
後方進入法
背中側から脊椎にアクセスするといった、多くの脊椎手術に適用される標準的な方法です。
うつ伏せの状態で背中に切開を加え、椎弓切除などを行い脊髄や神経にアクセスします。
広範囲の視野を確保できますが、筋肉の剥離が必要で、術後の痛みや回復期間が長くなる可能性がある点を考慮しなければなりません。
前方進入法
腹部または側腹部から脊椎にアクセスする方法で、椎間板やの操作が必要な場合に有効です。
仰向けの状態で腹部に切開を加え、内臓を避けて脊椎にアクセスします。
椎間板や椎体を広範囲に操作が可能というメリットがありますが、内臓や主要血管に近接しており、手術リスクが高い手術だと言えます。
側方進入法
側腹部から脊椎にアクセスする方法で、特定の脊椎部位や病変に対する手術に適用されます。
側臥位の状態で側腹部に切開を加え、脊椎の側面にアクセスします。
背中や腹部の主要筋肉を避けて手術することができますが、視野が限定されることがある方法でもあります。