2025.05.01

高齢者でもできる、脊柱管狭窄症のストレッチケア

こうれいしゃでもできる、せきちゅうかんきょうさくしょうのすとれっちけあ

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される病気です。 特に中高年に多く、腰から足にかけて痛みやしびれ、歩行困難などの症状を引き起こします。
ストレッチによって筋肉がほぐれると、神経への圧力が和らぎ、血流も改善されます。また、関節の可動域が広がることで、歩行姿勢や体のバランスが良くなり、再発の予防にもつながります。
自宅でできる簡単なストレッチ方法を知って、適度なケアをしてみましょう。

膝抱えストレッチ

ストレッチ

腰回りの筋肉をやわらかくし、神経への圧迫を和らげるストレッチです。
1、仰向けに寝て、両膝をゆっくり胸の方へ引き寄せます。
2、両手で膝を抱え、10〜15秒そのままキープしましょう。
3、息を吐きながらゆっくり戻す。これを3回繰り返します。
・このストレッチのポイント
腰が痛む場合は片膝ずつでもOKです。できる限り息を止めないように行いましょう。

前かがみストレッチ

ストレッチ

脊柱管の前方の圧迫を減らし、神経の余裕を作るストレッチです。
1、椅子に腰かけて、足を肩幅に開きます。
2、手を太ももに置き、息を吐きながら体を前に倒しましょう。
3、背中を軽く丸めるような姿勢で10秒キープします。
4、ゆっくり戻し、3回ほど繰り返しましょう。
・このストレッチのポイント
頭がくらくらしないよう、ゆっくりと動くようにしましょう。背中や腰に鋭い痛みを感じたら中止してください。

膝倒しストレッチ

ストレッチ

骨盤・腰部の筋肉の緊張を緩めるストレッチです。
1、仰向けに寝て、膝を立てて両足をそろえます。
2、息を吐きながら、両膝を左右どちらかにゆっくり倒しましょう。
3、腰に痛みが出ない範囲で、10秒キープ。
4、中心に戻し、反対側も同様に。左右交互に3回ずつ行います。
・このストレッチのポイント
倒す方向は日によって変えてもOK。腰を浮かさないよう注意しましょう。

椎間孔拡大ストレッチ

椎間孔拡大ストレッチ

腰を丸めることで椎間孔を広げ、神経の圧迫を軽減するストレッチです。
1、四つ這いの姿勢をとります(手は肩の真下、膝は股関節の真下)。
2、腰を丸めたまま、お尻をかかとの方へゆっくりと引き下げます。
3、椅子に座るように、膝と股関節を曲げていきます。
4、ゆっくりと元の姿勢に戻しましょう。
5、この動きを10回繰り返します。
6、1日2〜3セット行うと良いでしょう。
・このストレッチのポイント
動作中は常に腰を丸めることを意識してください。呼吸を止めず、自然な呼吸を続けながら行いましょう。

腰を丸めることで椎間孔を広げ、神経の圧迫を軽減するストレッチです。
1、四つ這いの姿勢をとります(手は肩の真下、膝は股関節の真下)。
2、腰を丸めたまま、お尻をかかとの方へゆっくりと引き下げます。
3、椅子に座るように、膝と股関節を曲げていきます。
4、ゆっくりと元の姿勢に戻しましょう。
5、この動きを10回繰り返します。
6、1日2〜3セット行うと良いでしょう。
・このストレッチのポイント
動作中は常に腰を丸めることを意識してください。呼吸を止めず、自然な呼吸を続けながら行いましょう。

ストレッチの前に、医師や専門家にご相談を

これらのストレッチは、脊柱管狭窄症の症状緩和に効果的とされていますが、個々の症状や体調により適切な運動は異なります。実践する際は、無理のない範囲で行い、痛みや違和感がある場合は中止してください。通院されている場合は、あらかじめ医師や専門家に相談しておくと良いでしょう。継続的な実施が効果を高めるため、日常生活に取り入れていくことをおすすめします。

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