2024.07.03
保存療法/姿勢・寝姿勢の改善
ほぞんりょうほう/しせい・ねしせいのかいぜん
保存療法とは
保存療法は、手術を避けて症状を管理し、生活の質を向上させるための非侵襲的な治療法です。これには、姿勢や寝姿勢の改善、運動療法、温熱療法、食事療法などが含まれます。
これらの方法は、脊椎や脊髄にかかる負担を軽減し、痛みや炎症を抑えることを目的としています。
この記事では、姿勢・寝姿勢の改善に関する内容をお伝えしてまいります。
日常的な姿勢の改善
座る時の姿勢
・椅子の選び方
椅子はできるだけ背筋を伸ばして座れる椅子で、背もたれや座面の高さを調整できる椅子が好ましいです。腰にはクッションなどでサポートを追加しましょう。
・デスクワーク
モニターの高さを目の高さに合わせ、肘を90度に曲げた姿勢を心がけましょう。目に優しく、姿勢を維持しやすい照明環境を整えることが推奨されます。
・足の位置
足は床に平行に置き、膝を90度に曲げた姿勢を心がけましょう。足が床に届かない場合はフットレストを使用するようにしましょう。
立つ時の姿勢
・肩と腰の位置
肩を後ろに引き、腰をまっすぐに保つようにして立ちましょう。
・重心の配分
片足に重心をかけたりはせず、体重を均等に配分する立ち方を意識しましょう。
歩行時
・正しい歩行姿勢
背筋をすっと伸ばし、自然な歩幅で歩くようにしましょう。
・足の着地
かかとからつま先にかけてしっかりと着地することを意識して歩きましょう。
寝姿勢の改善
仰向けで寝るときの姿勢
・クッションの使用
膝の下にクッションを置いて寝るようにすると、腰の負担を軽減。
・マットレスの選び方
適度な硬さのマットレスを使用し、背骨の自然なカーブを維持。
横向きで寝るときの姿勢
・膝の間にクッション
膝の間にクッションを挟み、背骨の自然なアライメントを保つ。
・首と頭の位置
枕の高さを調整し、首と背骨が一直線になるようにする。
うつ伏せで寝るときの姿勢
うつ伏せは首と腰に負担がかかるため、できるだけ避けるようにしましょう。
肩甲骨を広げるストレッチ
肩甲骨を広げるストレッチを定期的にするようにしましょう。
腰回りのエクササイズ
膝を立てて仰向けに寝た状態で腰を左右にゆっくりと動かすなど、腰回りのエクササイズを習慣づけましょう。